⑥投資の失敗について 株式投資

貯金

今までの投資で失敗した経験について書いてみます。 読者の参考になれば幸いです。

信用株式投資の失敗談

株式投資で信用取引は、注意が必要です 筆者は、過去に信用取引で大失敗しました。 

2008年9月にリーマンショックというのが起きました。 それまでは株式投資は順調でしたが……。 

リーマンショックが起こるまで株式市場は、バブル崩壊から少しづつ持ち直して来ていましたので多少儲かっていたこともあり、信用取引で更に大きく儲けようとした訳です。

信用取引は、証券会社に預けている株式や現金を担保に何倍もの株式の取引ができるわけです。 

ですから、少ない資本で、大きく儲けることが可能ですが、逆に大きく損することもあるわけです。

リーマンショックが起こる前までは、そこそこ儲かっていて、多分、預けていた株式(担保)が、5千万円くらいで200~300万円くらいの含み益があったと思います。

その時は、信用取引で1億円以上を建玉していたと思います。

今は上場していないインボイス、パイオニアやライブドア等も信用取引で保有していました。 

つまり、その当時破竹の勢いで上昇していた銘柄群を信用取引で売買していたのです。

2003年~2007年6月くらいまでは、株式投資は順調でしたが、それ以降に徐々に下げ始めます リーマンショックが起こる前兆でした。

それでもまた直ぐに上昇するだろうという安易な気持ちで信用取引は止めませんでした。

逆に、難平(下がった時に買い増して平均値を下げる手法)で買い増した程です。 

その時には、先に書きましたが、現物株式が5000万円程あり、これを元に1億円近くの信用取引をしていたと思います。 

2007年8月頃から急激に下げ始め一日で数十万円の損失が出始めました。

落ちてくるナイフは掴むなという格言がありますが、その当時は逆に追加で難平をして更に買い進めたのです。リーマンショックの時は、日に日に底なし沼のように株価は下がっていくので、結果は火を見るより明らかです。 

しかし、その当時はこの下げが歴史に残るリーマンショックになるとは夢にも思わず、直ぐに底を打って反転するだろうと思っていました

そして、ついに追証が発生します。追証は、担保率(信用で買っている評価金額に対する現物株の評価額や現金の合計額の割合)が、20%を下回る場合に追加で担保をいれないと強制的に決済(現物株を強制売却して損失を補填)されるというルールです。

追証が発生すると解消するために早急に現金を入金しなければなりません。 

しかし、追証を解消しても更に株価は下がるので、更に追証が発生します。 

そして、ついに追証を解消できなくなり強制決済に至りました。

今まで儲かった分を失いたく無い、追証で支払った現金を失いたく無い等の気持ちが損切りすることに躊躇して、最終的に強制決済になったのです。まさに、コンコルド効果です。

コンコルド効果というのは、英国とフランスが共同開発した夢の超音速旅客機コンコルドの開発に巨額の費用がかかったため、途中で共同開発を中止できずに続けました。そのため、更に巨額な損失を出してしまい最終的には墜落事故を起こして運用中止に至りました。

この教訓からこのように一度始めてしまったことをそれまでの費用が勿体ないと躊躇して、なかなかやめられず最終的に損害が拡大してから終結させられる事態をコンコルド効果と言います。

損切りというのは、非常に難しいのです 見切り千両、損切り万両とは良く言ったものです。

特に、信用取引は、損切りが出来ないとこのように非常に損失が大きくなってしまいます。

筆者の場合は、最終的に4000万円以上の損失を被りました。一時は再起不能になるくらいまでに陥りました。

ただ、幸いなことに借金を作らずに手仕舞い出来たことは幸運でした。

あとがき

現在は、同じ轍を踏まないように、できるだけ信用取引は行わずに現物取引を主に行っています。

信用取引を行う時は、入金の予定がある日までに注目の株式が値下がりして、どうしてもその日の値段で購入したい時に入金予定分だけの株数を信用取引して入金日に現引きする等に使ってます。

筆者の場合、上手く損切りが出来ないので信用取引は、向いていないと思っています。

現物取引ですと万一、想定外に下がった場合には塩漬けにして、いつか上がれば売却しようという安易な考えを持っているため、タイムリーな損切りが必要な信用取引は苦手です。

タイムリーに損切りが出来る方は、信用取引を行っても良いと思います。

そんな理由で、未だに塩漬けや冷凍状態の株式銘柄をいくつも保有しています いつかこれらの銘柄が陽の目を見るのを期待して……。

タイトルとURLをコピーしました