⑫とまりぎ(虫の知らせ)

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最近思ったことや過去に不思議に思ったこと経験したこと聞いたこと等を何でも書いていきます。

今回は、虫の知らせについて書こうと思います。

これは、数十年前に母親から聞いた話です。

母親の従姉妹で病気で入院しているおばさんがおりました。そのおばさんは、重篤でいつ亡くなってもおかしくない状況だったそうです。

ある夜のこと一階の居間で家族(祖父、祖母、父親、母親とその兄弟の6人)で食事をとっていたところ玄関でドアをノックするような音が聞こえたそうです。それで、祖母がハイハイと言って玄関に行って玄関の引き戸を開けたところ誰もいなかったそうです。

その後で、その居間には、大きなスリガラスがあるのですが、そのスリガラスに人が通るような影が玄関の方から勝手口の方に見えたそうです。それを見た母親が、さっきの訪問した人が、玄関で祖母と入れ違いで、玄関から勝手口の方に行かれたのだと思って、勝手口を開けに行ったそうですが、そこにも誰も居なかったそうです。声を掛けましたが、全く返答もなかったそうです。

その大きなスリガラスの窓は、向こう側が高い壁になっていて1m位の道幅しかないため、そこを人が通るとスリガラスに必ず人影が映るそうです。今回もその人影が、玄関の方から勝手口の方に行くのが、はっきりと見えたそうです。勝手口は、玄関からそのスリガラスの前を通らないと行けないような建物の構造になっています。

それで、みんなで「おかしいねー こんな時間に誰だろうねー」などと話していたちょうどその時に電話が鳴ったそうです。電話に出てみると従姉妹のおばさんが入院されていた病院からで、先ほど、おばさんが「息を引き取った」という連絡でした。

きっと、おばさんが亡くなった後にこの家にそれを報告するために訪ねて来たという虫の知らせだったのでは、というお話です。

これは、本当にあった話だそうですが、「虫の知らせ」というのは、本当にあるのかも知れないですね。

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